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セカンドラブ
第2章 カ
「あの!」
「ん?」
「子ども・・・は?」
「・・・・居ないよ。2人の生活を楽しんでる」
「居ないのに、専業主婦ですか?」
そう言った私をじっと見つめる。
「まだしおりは30だしな。
しおりは家の事をよくやってくれているよ。
子どもを急ぐ必要はない。俺もしおりもそう思ってたよ」
「そうですか」
子どもがいないのに、専業主婦になっているのは自分でも意外だった。
「主任は・・・今35歳ですか?」
「そう。で、家では役職で呼ばれたくないんだけど」
少し困ったように笑う顔は5年前と変わらないのに。
「あ、私はなんて呼んでいましたか?」
「・・・・思い出せないんだよな?」
「すみません」
「・・・いいよ。主任で」
「でも」
「良いんだ。まだこの感じにもしっくりいかないんだろう?
しおりが・・・池田が納得するまで呼び方は5年前のままでいいよ」
「はい」
主任の事をなんて呼んでいたかまったく思い出せないけど。
主任が私をしおりと呼ぶこともしっくりこない。
だから、主任が私のことを結婚前の?名字で呼んでくれたことにホッとした。
「ん?」
「子ども・・・は?」
「・・・・居ないよ。2人の生活を楽しんでる」
「居ないのに、専業主婦ですか?」
そう言った私をじっと見つめる。
「まだしおりは30だしな。
しおりは家の事をよくやってくれているよ。
子どもを急ぐ必要はない。俺もしおりもそう思ってたよ」
「そうですか」
子どもがいないのに、専業主婦になっているのは自分でも意外だった。
「主任は・・・今35歳ですか?」
「そう。で、家では役職で呼ばれたくないんだけど」
少し困ったように笑う顔は5年前と変わらないのに。
「あ、私はなんて呼んでいましたか?」
「・・・・思い出せないんだよな?」
「すみません」
「・・・いいよ。主任で」
「でも」
「良いんだ。まだこの感じにもしっくりいかないんだろう?
しおりが・・・池田が納得するまで呼び方は5年前のままでいいよ」
「はい」
主任の事をなんて呼んでいたかまったく思い出せないけど。
主任が私をしおりと呼ぶこともしっくりこない。
だから、主任が私のことを結婚前の?名字で呼んでくれたことにホッとした。