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エリュシオンでささやいて
第11章 Darkness Voice
「……お前、最近頓に感じやすくなってきたよな」
上目遣いでそう嬉しそうに笑いながらも、ぴちゃぴちゃと胸の尖りを舌で揺らしては、唇で引っ張るようにして刺激をしてくる。
「駄目、駄目ぇぇぇっ」
こんなところで駄目だと思う心と、潤んで仕方がない身体を須王にどうにかして貰いたいという心が葛藤する。
しかし情熱的で技巧的な須王の愛撫は、須王の愛を刻まれたあたしの身体にはひとたまりもなくて、すぐに理性がどこかに吹き飛び、もっともっととせがむように淫らに須王の髪を弄って急かしていた。
あたしもずっと、須王が欲しかったのだと思わせるほどの、強い渇望が胸の奥をひりつかせる。
あたし、こんなにいやらしい女だったのかと唖然としつつも、須王に抱かれる悦びに身体が震えてとまらない。
もっと須王の匂いを感じたい。
もっと須王の熱を感じたい。
もっと須王の吐息を感じたい。
狭い空間で須王のベリームスクの匂いが濃厚になっている。
あたしを淫らにさせる、甘ったるい媚香――。
「ああああっ、んん、やああああっ、須王駄目、そこ強く駄目ぇぇぇっ」
「お前の駄目は、もっとということだろう? ……んっ」
囁くような睦言と、あたしのすべてを知る須王の刺激。
胸の頂点から与えられる強い刺激に、須王の頭を抱えたまま嬌声が迸る。
「ひゃぁぁぁあ……ん、は……っ」
「なんだよ、噛んだだけでイッちまったの?」
上目遣いに揶揄の光を灯しながら、欲情しているかのように熱っぽい瞳を須王は寄越してくる。
「い、言わないで……っ」
たまらなくさせる、魅惑的なダークブルーの瞳にぞくぞくがとまらない。
「須王、見ないで……っ」
「どうして?」
「あたし、へんになるっ。胸だけでイッちゃったのに、今度はなにも触られないで、その目だけでまたイッちゃいそう」
すると須王の両目が柔らかく細められた。
「……可愛い。なんでお前はそんなに可愛いわけ?」
「可愛くは……ひゃあああんっ」
胸の先端を強く吸いながら、ダークブルーの髪先を揺らす須王は、片手であたしのスカートを捲りあげ、パンスト越しの太股を撫でる。
「見ているだけでイクって、どれだけ俺のこと好きなの、お前」
やがてその手が内股を滑り、びりびりと大胆にパンストが破られる。