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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第3章 心の中の葛藤
「そっちの意味じゃ無いんだかな…
オリバーお前の選択だ、後悔する選択だけはするな、俺が言えるのはそれだけだ」
「・・・・・」
分かってるさ…
彼奴が言いたい事も……
(俺‥そんなにバレやすいか??)
向こうもプロだ、俺の微かな変化に気が付いた‥そんなところだろう…
気付かなければ良いのに……
(言いたい事言って、行っちまった‥‥か‥‥)
雑務のオマケ付きと来たもんだ、これじゃ俺まで動けないだろうが。
仕方無くと、置いていかれた書類に手を伸ばすが、身に入りそうに無い。
(米国で最後の契約更新)
卒業間際に、美紀さんの契約更新がある…
日本に帰国してからのスタンスとか、アドバイザーの許容範囲とか、次の更新は内容がガラッと変わる。
帰国しても、アドバイザーの仕事は継続させたい上の思惑があり、どの程度入れるかと今比率で揉めている最中…
かという俺も口出ししてるけど……
(それに・・・)
彼奴も言っていたが、俺の方の問題…
本来今回で、美紀さんとのボディーガード契約は切れる…
俺が受け持っていたのが、ホワイトハウス内及びボストンMITとその周辺だからだ。
日本までは含まれないし、勿論現状なら上も許可しない…
内部調査が主力の俺達が、国外に出る事など無きに等しい。
またターゲットマークで、別任務に振り分けられるだけ‥それが俺の仕事・・
(態度を固めろか…)
特殊条件で、日本に帰国する美紀さんのボディーガードを、継続する事は出来るには出来る…
だが、それには俺の選択が必要‥簡単な選択じゃ無い、今の特別管理官の地位を投げ出す程の選択。
(俺は・・・
どっちを選びたいのか・・・)
感情と理性の狭間で揺れ動く…
今の俺はそんな状態。
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