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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第5章 心の中の焦り
20分程待って、美紀さんが戻って来た…
女性でそのスピードで良いのかと、多少疑問に思うが、身嗜みはしっかりとしてる。
「朝食は食堂?」
「いや、俺に考えがあるから任せて?」
「うん、構わないけど」
「じゃあ行こうか」
美紀さんを連れ立って、ホワイトハウスの裏口から出て駐車場へ…
「乗った乗った」
「あ‥うん‥‥」
職員が裏口なのは当たり前、そこに止めている車に乗せて、ワシントン観光スタート。
「・・・
で、何処に行くのオリバーさん?」
「そんなに遠くは行かないさ…
先ずは朝飯だなぁ…」
車で5分も行かない場所に、俺の行き着けの店がある…
美紀さんがボストンの時なんかは、此処で朝飯を食ってから出勤もしばしばなくらい、俺にはお馴染みの場所。
「・・米国って、こういう場所多いよね」
「そうだなぁ…
ファーストフードが多いせいか、小さなファミレス形式は確かに多い、あと車販売も……」
窓際の席に座り、ホットドックとコーヒー2つを注文。
「意外に旨いんだよこの店、朝早い連中の溜まり場とも言うけど…」
「みたいだね、警官まで居るし…」
「それだけ安全な場所って事」
「・・なるほど…」
確かにこの店は、公務員や警官なんかが多い…
公務員っても役所から、俺達みたいなFBIとかの職員とか、腕に自信のある奴らばかりと来たもんだ。
運ばれて来たホットドックを見て、美紀さんは多少引き気味??
「・・ちょっと多いかな?」
「あまったら、俺が食うって…」
「・・先に分けて良い?」
「構わんぞ?」
半分ちょっとの場所で2つにして、美紀さんは無理そうな分だけ俺に渡した。
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