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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第5章 心の中の焦り
「そんなもんで良いのか?」
「うん、本当に美味しいねこれ‥」
「だろ?
ソーセージもケチャップも手作りなんだよなぁ…
朝早くだと、此処より旨い店があまり無いんだ」
実は、ホワイトハウス勤務になった頃に結構探した…
で、気に入ったのがこの店って訳。
「最近食堂でトーストばかりだったから…
それに、こういうジャンクフードを食べれるのも、もう少しだし……」
「朝から出るとは思わないか…
その前に、ジャンクフードなんてメニューあんの?」
「無いよ…
でも外に出れば、食べる事は出来るけどね」
お屋敷じゃ全く無し、完全に抜け出して食べる気だなこりゃ…
「そんなに簡単に出れる?」
「出れるよ?
日本は米国程物騒じゃ無いし、普通に街を歩いていれば誰かなんて分からないでしょう??」
「そりゃそうだ」
日本の治安は世界でもトップクラス、普通に歩いていても何も支障は無い‥米国と違って…
「やっぱりボディーガード付き?」
「まさか‥
逆に変に思われるよ…
そりゃ一時期誰か付けられたけど、今は必要無いしね」
「一時期??」
「あ‥まぁ…
本当に少しの間の話、後はずっと1人行動してた…
車の運転に慣れるのに必死だったとも言うけど……」
「勿論日本で取ったんだよな?」
・・・
また、話をはぐらかされた‥‥か‥‥
「当たり前でしょう…
19才直前て取って、暫く屋敷の敷地内から出れなかったくらい運転下手だったし…
もう‥1年慣れる為に毎日運転してた」
「今普通だと思うぞ?」
「今は…
それでもAudiはちょっと…
もう少し普通ので良かったのに、遠藤さんの馬鹿っ」
確か遠藤って言うのは、あの客船で出迎えた男…
俺もだが、向こうも好印象という雰囲気じゃ無かったよな・・・
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