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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第2章 心の中の戸惑い



「今月の分です・・」


今、俺はホワイトハウス内、大統領補佐官の元に居る。


どうしてって?


彼が俺の直属の上司だから…


FBIに籍を置いているとはいえ、今の立場は特別管理官…
ホワイトハウス的に言えば、大統領補佐官の傘下になる。



「今回も派手に動いているな…
こちらとしては好都合だが……」


「アポイントが多いので…
相手を選んではいますが、外せない要件も多くなっています」


今や彼女は、国家的重要人物…
本人にその気は無いとしても、周りが彼女に期待する‥総合的能力ならばオールSランク、まだ大学生だが将来有望視されている1人。


だが、彼女は米国人では無い…
日本人留学生‥それもクラスター社会長の1人娘にして、時期会長候補者。


クラスター社会長が、S級プログラマーKIEIなのは、ホワイトハウスも把握している、だからこそ彼女に渡航や行動に制限が出来ない。


米国政府としても、KIEIやクラスター社は敵に回したくない…


俺自身、敵に回したら、どれだけヤバい人物か、身を持って体験済み。


あんな‥誰も考えない手で、NASAを押さえるなんて、俺でさえ予想していなかった…
お陰でクロエ・アンダーソンの捕獲が早くなってしまった、まあ‥あの場合は仕方無いとは思う。


親も親なら、娘も娘…


Witch of the fingertipまたはLittle Witchの名を使った、魔女外交は世界的に有名…
それも私情は一切挟まず、やり方が本当に親に似ている。



「このまま現状維持だ…」


「YES-
部下共々、現状維持に勤めます」


上役なのだから、こうとしか言えない…
本音を言えば、かなり揺れ揺れなのだが……


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