この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第2章 心の中の戸惑い
揺れている原因は俺の心…
そう、俺の中にある彼女を愛おしいと思う気持ち。
どうも愛とか恋だとかに鈍い俺だが、図らずも感付いてしまったこの気持ちは、なかなか消えてくれない、厄介な代物。
ガード対象者に、特別な感情を持つのは危険…
本来なら、離れて別任務に付けば良いんだが、俺的に彼女‥美紀さんから離れるのは嫌と来た。
あの偽装ながら、美紀さんを誘拐紛いをした時に、美紀さんの心の中に眠っていた、恐怖というトラウマを引き出してしまったと言う負い目もあるが…
そんな美紀さんを放っては置けない、守らなければ駄目だ‥そんな俺のお節介?お人好し?に近い保護欲だと思っていた。
アンダーソンの一件で、美紀さんへのホワイトハウスへの勧誘役が、俺に回って来たのを良い事に、そのまま見知っている顔の方が警戒されないと、美紀さんのボディーガードに名乗りを上げ…
上手い事、管理官という立場を守りながらも、美紀さんに直接接触出来るボディーガードという立場を手に入れた。
ボディーガードにだって種類がある…
今の俺みたく、常時保護対象に接触出来るのも居れば、裏から行動を把握して、常に影から守るというタイプも……
俺は、影からは御免だ!
やっぱり保護対象と常に行動を共にする‥こっちの方が合っているんで、多少強引だったが、本来美紀さんに付く予定だった事務処理担当の次官を蹴っ飛ばし、俺がボディーガードと共に次官の役割をする事に……
これで、正当な理由の元、美紀さんに付いていられる。
まあ‥美紀さんはボストンだから、俺の方が次官仕事で、なかなか向こうに行けないというオチが付いたが…
向こうは俺の部下と共に、早乙女側からのボディーガードも居る。
だからボストンの時、俺は次官仕事メイン…
だからなのか?美紀さんのペントハウスで、多少口が悪くなるのは……
・