この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第5章 心の中の焦り
「・・・・・あ‥‥れ‥‥‥」
「・・・えっ!?」
ベンチから立ち上がろうとした、美紀さんの身体が‥ぐらりと傾く・・・
「美紀さんっ!?」
咄嗟に受け止めたが、美紀さんは既に気を失ってしまっている・・・
「美紀さん!美紀さん!!」
揺すっても、気が付く気配すら無い…
何故こんな事に!?
(熱が‥身体が熱い訳じゃ無い…)
日射病が熱射病で‥と思ったが、身体の体温は平常…
だとしたら、倒れた原因はなんだ!?
(その前に、どうするべきか・・・)
しっかりしろ俺!
ボディーガードだろっ!!
(ホワイトハウス‥‥は不味いな、大騒ぎになる)
じゃ、一番良い場所は?
このシーズンだと、ホテルは混んでると言うか、チェックアウト後の無収容時間…
無理を言えば何とかなるが、やっぱりホワイトハウスの方に連絡が入っちまう。
(・・・
此処からなら‥‥俺のマンションが一番近い‥か?)
安全かつバレない場所、俺個人でも何ヶ所か押さえているが、一番近いのは俺の自宅。
「仕方無いな・・・」
家の中自体に不都合は無い、元々大して帰らない自宅で、物なんか殆ど置いちゃいない。
素早く美紀さんを横抱きに抱き上げ、駐車場まで移動…
周りの目は、この際無視だ無視!
(場所は良いが、後は医者‥)
やっぱりホワイトハウスだと・・・
俺の伝手の方が良い、ワシントンなら医者の1人2人くらいの伝手はある。
「・・・
美紀さん・・・」
気を失っている美紀さんを助手席に乗せ、焦りながらも俺の自宅に向けて、車を発進させた・・・
・