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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第6章 心の中の後悔



「・・・
俺は決めた・・・
漸く決める気になった」


「オリバーさん?」


一体何を??



「俺‥美紀さんのものになる…
ずっと考えていた、どうしたら良いのかと・・
やっと、俺の決意が固まったと言うところかな?」


「私の‥‥もの‥??」


それは‥どういう事?



「・・・
こんな感情を持ってしまった俺は‥本当は美紀さんから離れるべきなのかも知れない…
だけど、それは嫌だ‥だとしたら、残る道は1つ、俺がずっと美紀さんのボディーガードになれば良い‥‥この先ずっと・・・」


「・・・・・」


やっぱり、壁に背を付けて座り込み、ぁたしを見るオリバーさんの姿は、迷子の子猫のよう。


そう‥18才の時に、ぁたしが体験した姿‥‥
まさか、オリバーさんから見る事になるなんて……



「・・・
俺は‥美紀さんを好きだと思うし、愛おしいと思う…
良く分からないんだ、俺は恋愛というものを知らないから……
子供の頃から、国家に働くように教育されて来た俺には、そういう感情があまり‥‥無い・・」


「・・・・・」


「だけどプライベートだが、美紀さんと言い合うのは楽しいと思った…
そして、美紀さんを愛おしいという感情も……
初めて、人を愛おしいと思ったんだ‥こんな俺でも、普通に感情があった‥‥不思議だな」


「誰だって‥‥人だよ‥‥‥」


だとしたら、プライベートで見せたオリバーさんの口悪いのは‥オリバーさんすら知らなかった自身の素の姿??



「・・・俺は美紀さんとは違う…
国家の為、FBIの為、敵だろうが裏切った仲間だろうが、この手に掛けた……
血で染まった俺は、真っ白な美紀さんにはそぐわない、そんな事は分かっている、だけど‥俺は美紀さんの側から離れたくない‥‥贅沢になったな俺も……」


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