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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第6章 心の中の後悔
「・・・っ!
違うっ、私は真っ白じゃ無いっ!!」
オリバーさんが、その手を血で染めたというのならぁたしは……
「美紀さん…?」
「初めの頃に言ったよね、私はお嬢様じゃ無い、こんな黒く染まった私はお嬢様じゃ無い…
見た目だけで判断しないでっ!!」
「それでも、俺から見れば真っ白だと思う‥その心が……」
違う…
ぁたしはそうじゃ無い。
「人を冷たく見る私が、まだ何処かに存在してる…
私の事なのに、他人に対して冷めた目で、どう使おうか、どう落とそうか‥そんな目でしか見れなかった時期もあったの」
「・・・・・」
「彼奴に散々やられた時も、最悪彼奴を使う気だった…
私という身体の囮で、彼奴を落とし世間に公表させ、早乙女から逃げようと‥‥
こんなトコトン落ちた私を、早乙女はもう構わないだろうと……
彼奴の最低なやり方と、それを使おうとギリギリまで耐えていた私、どのタイミングが一番効果的か狙い‥‥
結局は空回りだったけど、私は本気だった、本気で早乙女から逃げ切る気‥‥だった」
「何故‥‥
そこまで逃げるという選択肢を………」
「・・・・・」
はっきりと、言ってしまって良いのだろうか?
吉田の事・不特定多数の男の事‥そして、、、紀永の事…
孤独という心で、決意が固いオリバーさんを思い止めさせるには、ぁたしがどれだけ最低な人間か‥‥守られる存在じゃ無いか、はっきりさせた方が良い。
今ならまだ踏み止まれるんだよ?
ぁたしはオリバーさんを縛る気なんて一切無い、そして‥‥愛されるような存在じゃ無いんだって・・
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