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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第9章 心の中の決断

本当に、契約を結んで直ぐに米国にトンボ帰り…
こうなると、お土産以前の問題、国外に出る事が殆ど無い仲間内なら、日本のお土産は喜ばれたんだけどなぁ・・・
さて、契約はしたが、流石に米国の方の調整がある為、美紀さんの帰国に合わせての来日は不可能…
最低でも数ヶ月は掛かってしまう。
美紀さんの方はと言うと、会長との契約書に驚いてはいたが、必要だよねと納得‥
そして、更新内容も納得出来る物だったようで、何の文句も無く契約更新。
そして、MITは1年で堂々と首席卒業…
正式に博士号を取得し、美紀さんの留学生活は終わった・・・
ペントハウスの方は、数年単位の契約のようで基本的にそのまま…
ただ私物や必要品は、既に日本に送り済みで、部屋の中は備え付けの家具しか残っていない。
一応スペアキーは俺が預かった…
とは言っても、このスペアキーも俺の後任の次官に預ける事になるだろう。
美紀さんの事以外の仕事の引き継ぎに、多少時間を取られるが、大概の後任も決まり後は教える程度。
それは仕方無いだろ?
暗殺込みのような、危ない任務もあったんだ、後任を決めるだけでも大騒動だったんだぞ??
「・・・
今は空の上かぁ・・・」
ワシントンからの国際線で、美紀さんと新島さんは日本へと飛び立って行った・・・
「・・・約束・・・」
右手の小指を立てて、あの一夜限りの夜の約束を思い出す。
"絶対に日本へ行く"
美紀さんとの大切な約束・・
その思いを胸に秘めて、俺は空港の展望デッキを後にした・・これからの為に・・・・・
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