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禁断背徳の鎖外伝・小指の選択
第9章 心の中の決断



「そんなところだろう…
しかし、何時の間にか日本語が上手くなったものだね」


「あれだけ扱かれれば‥
新島さん‥そりゃ怖かったですよ?
お陰様で一気に上達しましたが・・」


「新島君?
・・・いや、彼女ならやりそうだね‥
一度言ったら聞かない頑固者‥‥それが新島君だよ」


「流石にご存知で‥‥」


色々訓練やらなんや受けて来た俺だけど、新島さんのスパルタ日本語講習だけは、二度と勘弁して欲しいと本気で思う。


それだけ、あの時の新島さんは・・・怖かった・・・・・



「・・私もやられたからね‥
あの頑固さだけは、どうにも‥‥」


「・・・・・会長まで・・・・・」


それじゃ俺なんか勝ち目無し・・・


あれっ!?


今気付いたが、話し方が多少フレンドリーになってないか??



「それで新島君の定期連絡は、オリバー‥君の話が多かった訳だ‥‥
漸く納得したよ」


「・・定期連絡って‥もしかして筒抜け!?」


まさか新島さんが一役買っていたなんて‥
これは完全に、ペントハウス内の出来事は、会長の耳に入っちまってるな・・



「全てでは無い、要点を掻い摘まんで‥そんな程度か‥‥
一点集中型の美紀だからね、間の連絡役は必要‥
新島君を渡米させる為の口実だったのだが、約2年近く一度も連絡が抜けた事は無い、真面目だからね彼女は‥」


美紀さんも知らんのか?


新島さんも上手いなぁ‥
俺もしっかり引っ掛かったぞ?



「・・・はぁ…
内容はこれで大丈夫です、不都合はありません」


書類にサインをして、早乙女氏‥いやいや会長に差し戻し。


参ったなぁこりゃ‥


全てに於いて、会長の方が一枚上手でした‥っと・・・


俺もまだまだだわ・・・


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