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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第3章 発端と理由
本社転属から1年、ずっとあの身の無いプログラムを見ていて思い付いた…
あのプログラムでも高速処理化すれば、少しはマシな物にならないか?
そんな事を考えながら、プログラミングを始め早数ヶ月、形は出来た‥形だけだが…
後は中身の問題、今あるOSに合わせつつ更に処理能力を上げる‥‥言う程簡単な事じゃ無い。
「まだ考慮しなければならない点が幾つもある」
こういう物は、一朝一夕で出来る物でも無し…
日々少しずつ加え、そして改良していく‥だからこそ思う、リミットの1年で出来上がるのかと。
20才までに…
成人過ぎれば出来る事も増える、それまでにこのプログラムを完成させ、上に登る為の材料とする為に今必死なのだが・・
「・・・はぁ‥‥」
時計を見れば、深夜0時を回っている。
(明日は‥‥午後からか‥‥)
大学の方の講義が無いので、本社は午後出…
一応学生という事で、午前中は出来る限り大学を優先‥単位を落としたら元も子もない。
「・・・
少しなら‥出れる」
たまの遊び…
私だってまだ19才、遊びたい時だってある。
思い立ったらと、サッサと服を着替え、Tシャツとジーンズ姿なのだが…
(どう見ても19才には見えない…)
子供の頃から大人びた‥とは言われて来たが、180センチを超える身長に、1人暮らしをしてから痩せたせいか、かなりシャープなライン。
仲間内で19才と言っても、信じて貰えなそうな顔立ちに性格…
だから、遊びに出る時は自分を偽る‥名前も歳も全て、早乙女の孫だとバレないように……
「・・さて行くかっ!」
自分自身の気持ちを入れ替え、少しの時間だけと遊びへと繰り出す。
僅かの間でも、1人を楽しみたいから。
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