この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第3章 発端と理由
(半学生の私でも出来る事…)
大学を卒業するまで、正社員ですらない私の立場…
本社転属も、祖父の七光り‥そう影で言われたが、それはプログラミングの実力で全て跳ね除けた。
プログラマーの腕だけで言えば、国内10本の指に入る腕はある…
とは言えプログラマーだけだ、だからこそ経営学の方に手を出して見たが、実務経験が足りない。
全くとは言わない…
父がああだから、父の変わりに代理としてパーティーや会合に出る事はたまにある…
あくまで代理だが、それなりに顔は覚えられているよう。
本音を言えば、ああいう場は大の苦手…
ただ、後々の為になればと、渋々顔を出しているが本当のところ。
「・・上手く使えないものか・・・」
先ず、クラスター社を発展させるには、何をすれば良い?
私自身上に上がるには、何をすれば良い??
「・・・
古い体制をぶっ壊す」
答えは分かっている…
問題はその方法、私1人で本社上層部を相手になど出来ない、だとしたら出来るようになる方法は?
「やっぱりプログラム・・・か・・・」
漸くベッドから起き上がり、リビングにあるパソコンを立ち上げ、繋げるのは早乙女本宅の個人サーバー。
家族用と言っても私と父しか使ってなく、私の分はロックを掛けているので、向こうからは見られない。
引き出したのは、まだプログラミング途中の物、『高速化』に特化した特殊プログラム‥‥途中だが……
「これが上手くいけば……」
私が思っている事への、足掛かりにはなってくれる筈…
毎日散々考えている割には、半分くらい答えが出てはいるんだ。
これが成功すれば、自ずと上手く回って行く…
だから学生の内に、これを完成させたい‥リミットまで1年切っているが、成功するであろう感覚は十分にある・・・
・