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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第10章 拡大と安定
「俺は‥
紀永叔父のようになりたいですから」
「私?
大した事はしていないが‥‥」
「そうですか?
単身で子会社を買収し続け、今度は本社社長‥
流石に俺なんかでは真似出来ません」
「・・・
伊織好きな道を進めば良い‥
それが一番伊織の為になる‥‥人の受け売りの言葉だがね・・」
そう‥父が残した言葉。
「俺の好きな道‥ですか?」
「伊織にも、好きなものや得意なものがあるだろう‥‥それを伸ばせという事だよ」
「俺の・・・・・」
考え込んでしまった‥
伊織には、まだ少し早かったか??
まさか、私のこの一言で、伊織があんな行動を取ろうとは‥
この時の私は、全く想像すらしていなかった・・・・・
葬儀もお別れ会も、何の番狂わせも無く終わり、私は本格的に本社社長職に・・
考えの通り、社長室は父と同じように無人‥
業務は全て私の事務所の方に回し、私は此処から本社改革計画の指示を送る。
このやり方は後々まで続ける事になるが、自由が利くやり方に私の方は満足している‥‥ずっと本社に居るよりやりやすい。
『・・倉原??』
「ああ・・
今のシステム課のエンジニアで、一番腕が良いのは倉原貢‥‥それは私が保証する‥
一度倉原を踏まえ、新サーバー案を話して欲しい‥副社長?」
『そう言うのなら、何かがあるんだろう‥
倉原課長だったな、一度話はしてみよう』
「頼むよ・・・」
ハード無くしてソフトは成り立たない‥
先ずは、本社サーバーの改装。
その間に、こちらは新OSを完全な物にして、本社系列全てに流して統一化を図り安定させる。
これが計画の全貌‥
勿論上手く行く自信はある‥問題は安定してから‥‥まだまだ、やる事は沢山あるだろう。
色々と・・・・・
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