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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第13章 実績と虚像



「ついでに言えば、父は私と同じプログラミング‥それと複数端末の同時操作、これは流石に真似出来なかったがね‥
残るは会長‥知っての通りカリスマ性と交渉術なら負け知らず‥‥
それと、法的関連が異常な程強い、今の政経界に食い込めたのも会長の力‥‥これで本筋全部だよ」


「それぞれ全く別‥
社長は構築プログラミングがお得意の筈‥‥」


「同時操作は頑張っても、私は4端末‥父は6端末‥‥
丈夫では無かったから、あまり無理が出来ず、プログラマーとしては中途半端になってしまったが‥
残されていた、作りかけのプログラムは、どれもかなりの出来栄え‥‥私もたまに使わせて貰っているがね」


「それは‥気付きませんでした‥
前社長の残された物ですか‥‥」


「土地や不動産、株取引より、私はこっちの方が本当の価値があると思っている‥
敢えて残した‥そんな感じも受けたよ‥‥あくまでも私の憶測の範囲だが・・・」


不自然な残り方をしていた、未完成のプログラム‥
父はワザと完成させずに、方向性だけ付けて残したのではないか?


最近はそう思っている‥
もしかしたら、同じサーバーの私がロックしていた部分‥父は見ていたのかも知れない‥‥
それでなければ、辻褄が合わないプログラムも、少数ながら存在する。



「まあ‥本筋説明はこんなもの‥
近い内に、恵美里叔母に会う手筈は調える、連絡も私個人で入れるから、心配は無い‥‥」


「分かりました‥
では私は何時も通り本社を回って来ます」


「そうだね‥
・・朔夜叔父には捕まらないように‥‥」


「捕まったら最後ですので‥‥」


渋い顔の葉山‥
これは相当朔夜叔父にやられてる、そう私は解釈しているが‥‥


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