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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第13章 実績と虚像
設計士とインテリアデザイナーは、叔母の太鼓判だ間違いないは無いと思うが‥‥
「・・・・・」
「社長?
お帰りになられてから、体調が優れないようですが??」
「・・・まあね・・・
葉山‥胃薬見付けられないかい?」
「・・聞いてみます‥」
予想通り、昼食の方は大打撃‥
孝一郎夫婦が、ロシアの外交官だった頃に覚えたというボルシチ‥‥どうやったら、あんな物が出来上がるのか‥‥
「胃痛で済むなら、安い代償か‥‥」
遠藤家は、あの叔母の料理をどうやって回避しているのか、甚だ謎だ・・・
私の胃痛はともかく‥
設計士とインテリアデザイナーは、国内でもトップクラスの腕を持つ2人を紹介して貰った。
話はトントン拍子に進んで行く・・
設計士には、私が仕込みたい内容を説明し、新たに13階‥会長室専用フロアーを作る計画。
インテリアデザイナーには、設計士と合わせた、社員の自由空間と、快適な仕事空間のデザイン。
朔夜叔父と倉原を捕まえ、ホストサーバープロジェクトを立ち上げ、社員のID管理までと‥本当に大々的改装案。
その間に、私の後継者決定事項が本社内に流れ‥
丁度良い機会だからと、本社持ちの子会社の業務形態の改善と、不要子会社の整理‥‥全てを一気に断行する形になった。
そして私はと言えば、本宅に籠もりっ放し‥
これも先を見越した戦略の1つ‥‥
なるべく表には出ず、謎のまま采配を振るえば良い‥祖父の言った通りに‥‥
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