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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第13章 実績と虚像



実績だけは、本社内外に広く知れ渡っている‥
後は、どう虚像を作り上げるか‥‥


だからこそ断行した、不要子会社の切り捨て‥
祖父だったら、簡単にやる事を私の名で実行。


早乙女会長の負の部分は、残さないとならない‥
良い事だけでは会社は回らん、だから冷酷な一面‥祖父に似た一面を、世に知らしめただけに過ぎない。




「派手にやったな紀永‥」


「必要最小限です‥お爺さま‥‥」


「やはりお前が、一番私に似ている‥」


「さあ・・・」


この頃になると、祖父はベッドの上で生活をする事が多くなり‥
流石に会長不在という訳にはいかないので、療養中の事実を発表。


それでも円滑に会社が回っているのは、強かに準備と画策をした結果。


祖父の‥会長の業務は私に移り、何事もなく円滑に進む‥‥そう思っていた矢先に、ちょっとした騒動が起きた・・・





「本社に?」


「ああ・・
社長室はそのまま使えるのだろう?」


「はい、重役フロアーの一部はそのままです」


「では社長室で話せば良い事‥
全く皇が、朔夜叔父を会長に推して来るとは‥‥」


暫く大人しくしていた皇が、会長療養と聞いて、後継者に朔夜叔父を推し、それに賛同する者がチラホラ。


これを押さえるのも、今の私の仕事の内‥
決定は覆る事は無く、朔夜叔父も会長になる気は無い‥此処は確認を取っている話。


デスクの上の、ボイスレコーダーをポケットの中に入れ、皇との二度目のバトルへと本社に赴く事に・・



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