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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第15章 栄光と影



あの後、朔夜叔父や恵美里叔母が頻繁に本宅にやって来た‥
多少憎まれ口を叩く祖父だったが、やはり娘と息子が来るのは嬉しそうな素振り‥‥


久しぶりに騒がしい本宅‥
それももう無いだろう‥‥


私が本社で朔夜叔父と話してから、ふた月後‥
祖父は満足したような顔して亡くなった‥‥
私や朔夜叔父、恵美里叔母‥皆に見守られながら・・・


父と同じく、祖父も本葬は身内のみ、その遺言を守り‥
本社の方は朔夜叔父に任せた‥これも父の時と同じ‥‥


私は極力表舞台には出ない、祖父が提案したこれを、私は押し通すつもりでいる。


祖父‥前会長の意向は、本社上層部‥重役陣には伝わっていたらしく‥
本社主催の、お別れ会に顔を出さなくても、何の異論も出なかった・・・



祖父の方が一通り済んでから、私は漸く本宅改装に着手‥
思い入れのある本宅だが、このままでは業務は上手くいかない。


本社改装と合わせるように、本宅も2階部分を完全に仕事スペースへと変更。


居住区を3階に変え、1階は本宅の名残を残す為にそのまま‥
この他に別棟‥従業員用の居住区を新たに建築、1階部分と繋げ自由に行き来可能。


その改装中に、新たに私の手足となる人材の選抜‥
半分以上は、私のオフィスからになるが、信頼度と能力判断故、オフィスからの人材を引き入れた。


名目上は、私の個人秘書‥
だが、個々の能力は多岐に渡り、情報処理から法律、プログラマーやエンジニア、果てには諜報関係と役割は様々。


ただ、変わらず葉山は私の第1秘書のまま‥
このスタンスだけは変えない、ずっと葉山と一緒にやって来たのだから・・・



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