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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第18章 帰国と未来
あの後‥
吉田春夫の一件から始まり、美紀との和解、海外留学、アンダーソン事件と‥
お世辞にも、順風満帆とは行かなかったが‥
和解した後の美紀とは、親子として、恋人として良い関係を保っている。
今や美紀は、米国ではWitch of the fingertipまたはLittle Witchと呼ばれる米国国家の重要人物。
S級プログラマーであり、国際的経済評論家‥
そして魔女外交と言われる程、その交渉術は有名で、横の繋がりは豊か。
(3年‥いや4年‥
随分変わったものだね美紀も‥‥)
17才の純粋な美紀が嘘のよう‥
21才の美紀は、世界にまで名を広げる秀才と変化を遂げた。
とはいえ、MIT卒業をしたが、Little Witchはやる気は無く、クラスター本社入社を目論んでいるよう。
『自分の力で紀永の隣を歩きたいの‥』
美紀が良く言う言葉・・
それに異論は無いのだが、早乙女という名は、色々な面で美紀に制限を付けてしまうのも‥
早乙女の名は重い、それは私が十分に身に染みて分かっている事‥
1社員から会長までやって来て、早乙女の名が疎ましく思った事もある。
(それでも今の美紀は、自分を貫くのだろうね)
美紀の性格上、クラスター本社でも、特別待遇は絶対嫌う‥
かと言って、私の娘として正式に出してしまっている以上、取締役員というのは免れない‥これは仕方無い。
その他で、どんな手を使って来るか‥
流石に、今の美紀の行動は、私でも少々読みにくい。
(1社員から‥)
美紀はそう言っていた。
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