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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第6章 紀永と季永



私が選択した子会社は、社員30名にも満たないIT系の会社。


人数は少ないが、腕はあるのが揃っている、満遍なく系列子会社の詳細を見て、この会社に決めた。


普通のビルの2フロアー程度の広さ、初めなどこの程度で十分…
会社の代わりに、KIEIで登録しているプログラムは、クラスター社に流した。


父辺りは気付いているだろうが、本宅の個人サーバーとクラスター本社のサーバーはリンクしているんだ。


私はただ、ロックしていたプログラムを解放しただけ…
それだけで、私は子会社1つを手に入れた事になる。


交渉も経営の1つ…
今回は私の勝ち‥という事になるだろう・・・





「心機一転過ぎるか?」


本社から出たついでに、大して似合わないスーツを着るのを止めた。


今の私は、ジーンズにTシャツ‥とはいかないので、カジュアルシャツに軽く上着を着ている程度。


子会社を引き渡され、名目上代表‥社員には社長と呼ばれているが、先ず始めに服装をラフな物でも良いと指示。


初めは戸惑っていた社員も、私が率先してラフな格好をする事によって、次第に受け入れ私服で出社するように…


次に手を付けたのは加超勤務の見直し…
私自身体験したが、長時間労働は逆に社員の能力低下に繋がる、それなら定時に近くし能力アップの方が効果的。


思惑は当たり、残業を少なくしたのに仕事量はあまり変わらず…
早く帰れるという目標が、仕事能力を上げる結果に繋がった。


全て私自身が体験した事の反映、伊達に16才という年齢から仕事をしていた訳じゃ無い。



「今日の3時はシュークリームですよぉー
あっ、社長も如何ですか?」


「ああ…
頂くよ……」


こんな、一大改革をしたものだから、社員からのウケは良い…
私の方も、気楽に話すようにしているせいもある。


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