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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第2章 現在と過去
私1人だと変わらない日常・・
午前中は執務をこなし、午後からは少々の運動をして、夕方から自室で余暇を過ごす…
毎日がこの繰り返しで、変化も無い。
いや、違う…
私自身がそう仕向けた、変化が無いのが一番良いと……
そう‥美紀に会うまでは・・・
「後1週間‥‥か‥」
美紀が米国から帰国するまで後1週間、どれほど待った事やら・・
約1年半の米国留学を終えて、漸く日本に‥私の元に戻って来る。
「待つのには慣れていた筈だったがね」
18年待った…
手元から離された美紀を、この手に取り戻す‥16才だった私は心にそう誓った、どんな手を使ってでも……
そんな美紀も21才…
私の娘として正式に早乙女姓を名乗り、御披露目も済ませ、もう誰からも文句も出ない立場。
此処まで来るのに、私はどれだけ苦労したのだろう?
「・・・
娘として見れない私の心……」
美紀は確かに私の娘だが、それ以上の関係…
父親より男を選んだ私、そして美紀も娘より女性を選んだ。
近親相姦
親子より恋人、それが私と美紀が選んだ選択…
罪でも良い、私は美紀しか欲しいとは思わない、美紀以外の女性に欲情という言葉も無い程に……
(一目で心惹かれた、娘とは知らずに…
だが、娘と分かっても私の心は変わらず)
何となく、理由が分かる気もするのだが…
近親婚
元々、早乙女一族は身内に心奪われやすいという、不思議な流れがある。
私の従兄弟に当たる、伊織の父孝一郎以外は、皆等身ギリギリの近親婚…
祖父も父も叔父叔母全て、外戚からの近親婚であって、それでいて皆上手くいっている。
血の呪縛‥呪いと言った方が良いのだろかこれは・・・
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