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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第2章 現在と過去
早乙女は結束が堅いと表では言われているが、その裏は近親婚で固められている為。
一族内婚姻だ、結束が堅くて当たり前だろう…
その分のリスクもある‥少子化‥子供が出来ないという訳では無いが、出生率は異常な程低い。
私の父の世代は、姉弟3人と比較的多かった方だが、その下は私と孝一郎しか居ない…
そしてその下も美紀と伊織のみ、朔夜叔父に子供が出来なかったのも、大いに関係しているが……
「もう1つの問題の方か……」
近親婚など続けていたら血が濃くなる、その結果病弱や短命‥こんな弊害も…
私の両親も短命の方、そして朔夜叔父の妻も、恵美里叔母の夫も……
少子化と短命は避けては通れない、全員がと言う訳じゃ無い、こうなるともう確率論…
誰が当たるかなんて分かりもしない事。
「今居るのは、該当しないようだけどね」
私も含め、今の早乙女本筋で病弱なのは居ない…
こうなると、血の濃さの利点の方が目立つのだが……
一芸に特化…
私や美紀のプログラミング‥
朔夜叔父のエンジリアリング‥
伊織の情報処理能力‥
どれも国内屈指の能力で、国外でも軽く通用する程に能力は高い。
中でも、私と美紀の能力は似た者同士…
微妙な個人差はあるが、プログラミングと政治経済交渉術はほぼ同レベル、ただ私の方が実務経験が長いから、上をいっているように見えるだけ。
潜在的能力で言えば美紀の方が上であり、MITまで行って学習したプログラミング能力は本物。
更に米国政府が関与した事により、交渉術の方も開花‥‥Little Witchと言えば、誰であろうが落とせないと言われる程の交渉術を見せている。
「血は隠せないと言うところ・・」
完全に早乙女の血を引いた、それも全てにおいて良い方向性に…
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