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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第8章 仮面と憩い



「・・次‥行こうか?」


「えぇ……」


ビルの中のカウンターバーから出てエレベーター…
こう2人ならば、私の方からけしかける・・



「私の‥好きにして良いのかい?」


そう囁いて軽く唇を奪う‥だいたいはこれで堕ちる・・こういう誘いも慣れた‥‥どう言えば女性が堕ちるのかも……



「杉田さんの‥好きで‥‥良いです・・・」


「そう・・・」


エレベーターが途中で止まらなければ、そのままキスを繰り返し、ビルから出る前に女性が拒否出来ないよう周到な仕掛け。


何故、このカウンターバーを選んだかと言えば、ビル周辺はホテル街‥簡単に行為に持ち込めるし、別れるのも手早くて済む。


毎回適当にホテルを選ぶ、ただし2回同じホテルは選ばない、顔が割れるのを防ぐ為…
一定周期で色々なホテルを回る、この方がバレにくい。


言う程、来ている訳でも無いが・・・



ホテルに入れば、やる事は1つしか無い。



「んっっ・・」


じっくりと深いキスを楽しみ、女性をベッドに押し倒す。


此処まで来て焦りはしない…
何時までも19・20の子供じゃ無いのだ、楽しむ余裕というものが、私の中にも出来たよう・・



「あぁっ・・・」


「・・形が良い胸だね…」


ベッドの上で服を脱がせ、少々甘い言葉を掛けながら女性を責めてゆく…


言った形良い胸に手を掛け揉みしだき、立ち上がった乳首に唇を這わせ…



「あっ!」


少しだけ乳首を甘噛みすれば、ピクンと反応…


知らず出来た余裕…
何処か冷めた目で見ながらも、女性の感じる反応を見て楽しむ私・・


ただ性欲を満たしたいという時期も過ぎた…
女の反応を楽しみながらも、己の欲望も満たす‥こんな考えになったのは、何時の頃からだろう?


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