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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第8章 仮面と憩い



1週間程で、葉山は調査報告を持って現れた…
案外早いものだ・・



「頼まれていた物です…
社長の仰られていた内容から、張り付いたのは3日間だそうですが…」


「構わないよ」


しっかり封がされてある大きな封書を開け、中身を確認…
数枚の書類と、2枚の写真が入っていた。



「・・・・・・・」


書類は、日曜日の家族の行動記録…
どうやら、家の近くの公園で、家族揃って遊んでいたらしい。


そして、その時に写したであろう写真。



「・・・上手く‥‥やっているのか・・・」


場所が悪かったのか後ろ姿のみ…
家族と言っただけで、子供とは言ってはいない、だからこういう写真になったのだろう。



「・・本当に普通の家庭、そう聞きました」


「そうだね、何も無い普通の家庭だよ…」


「では何故調査を??」


「・・・・・
話さなければならないかい??」


「それは・・・」


葉山なら、他に漏らす事はしないだろう…
それに、あの顧問弁護士は、娘の1件を知っている。


だが・・・



「今は話す気になれない…
その内‥本当に私の気が向いたら、話すかも知れないがね」


「そうですか…
この件とは別ですが、夕方からのパーティー如何しますか?」


「仕方無い、専務主催だ…
出席の報告で連絡を付けて構わない」


「分かりました」


朔夜叔父からの正式な招待、普段から私の見方をしてくれる、朔夜叔父を無碍にする事は不可能。



「本当に仕方無い事もある」


何時も通り、仮面でも被ってやり過ごせはそれで良い。



「・・・・・」


後ろ姿の写真と報告書を封書の中に入れ、デスクの一番奥底に押し込んでしまう。


後ろ姿でも見れただけで十分、それ以上は望まない…


18年という約束は、まだ半分しか過ぎてはいないのだから・・・


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