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禁断背徳の鎖外伝・73億分の奇跡
第9章 痛手と餓え



(・・・
面倒くさい・・・)


クラスター社系と早乙女関係、そして関連企業を集めたパーティー。


パーティーとは名ばかりで、お目当ては密談根回しが目的。


私に取れば、既に傘下に入っているか、クラスター社と協力関係にあって、手が出せない場所ばかりなので、大した重要性も面白くも無く‥と言ったところ。


買収メインの私は、あまり本社とは関わらない…
本社の方も、私の事は傘下拡大の良い材料だと思っているよう。


元々早乙女直系、いずれにしても傘下は全てクラスターグループの物…
こう高を区くっている節はある。



(どう転ぶかは会長しだいだが・・・)


今は時期早々、もっと私直轄の傘下子会社を増やしてから動かなければ、あの会長を落とす事は出来ない‥それくらいは十分理解している。



「・・お久しぶりです社長…」


声を掛けられ振り向けば、そこには懐かしい顔が‥‥



「久しぶりだね佐伯君、来ていたとは‥‥」


「社長が俺に押し付けて行ったからです…
今じゃ社員数も100名を超えて、大変だっていうのに……」


「統合したからね、だが業績はトップ…
見る目は確かだったかな?」


私が抜けた後、佐伯自身が数種類のプログラムを発表、これが当たり安定な業績を続けている。



「社長から見ればまだまだです…」


「最近私は指示ばかりだよ、佐伯君達と一緒だった頃が懐かしい」


「まだ数年ですが?」


「数年で色々変わったと言ったところ…
1プログラマーという訳にもいかなくなった」


プログラマーとして動いてはいるが、買収運営の方が忙しく、ゆっくりやる時間すらあまり取れない。


本当に数年で変わったものだ‥私自身がそう望んだのだから、文句は無いが寂しい気持ちはある。


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