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優しさを被った悪魔(仮)
第7章 天使の涙
「どうしてだ…」

ガチャンッ…ゴンッ…

「相川さん、お願い、今の内に…。依理ちゃん、美弥を…」

越谷は、叫びながらありとあらゆる物を壊し続けた。

気持ちは、わかる。誰だって、殺してやりたいって思うのは、当然だろう。だけど、そんなことしたら…

「真二さん…」

パリーンッ…

私の身体に抱き付くように倒れてきた。

「由紀…」

不安げな目で、私を見た。

「由紀…お前…平気なのか?」
「馬鹿ね。私の心には、もう真二さんしか居ないの。」
「あんな事をされたのに?由紀…」
「だーいじょうぶ!皆が側に居てくれるから…」
「そうか…」

越谷は、安心したのか、私に抱きついたまま、眠ってしまった。



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