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青い残り火
第8章 第8章
"あなた"を"君"にしてくれたらもっとよかったのに、などと、無理に背伸びしている彼氏を想って微笑み、満たされて目を細めた。
「千紗、これ貰っていい?」
「もちろんだよ、だって芽衣の為に書いたんだよ」
「ありがとう。ありがとう千紗、凄く嬉しい」
芽衣はその紙を大事にたたんで胸に押し当てた。一馬の本心を知り、胸が熱くなった、誇らしかった。
鈴木が詩で桃香に告白した事や、千紗に対する渋谷のぶきっちょな優しさを聞かされても、芽衣の心は穏やかだった。
二人の行く先を励まし、鈴木からの告白に迷う桃香を後押しさえした。
「気になってたんだけどさ、鈴木に泣き顔見られたの? いつ?」
千紗が桃香に訊いた。
「あれは気のせいだよ、鈴木の勘違い。私が泣くわけないじゃん、ははっ」
「なぁんだ、心配したよ、失恋でもしてたのかと思った」
「ふふっ、ないない。あ、因みに私の作った詩はただの妄想。乙女の気持ちになって想像したの、なかなか上手でしょ」
「千紗、これ貰っていい?」
「もちろんだよ、だって芽衣の為に書いたんだよ」
「ありがとう。ありがとう千紗、凄く嬉しい」
芽衣はその紙を大事にたたんで胸に押し当てた。一馬の本心を知り、胸が熱くなった、誇らしかった。
鈴木が詩で桃香に告白した事や、千紗に対する渋谷のぶきっちょな優しさを聞かされても、芽衣の心は穏やかだった。
二人の行く先を励まし、鈴木からの告白に迷う桃香を後押しさえした。
「気になってたんだけどさ、鈴木に泣き顔見られたの? いつ?」
千紗が桃香に訊いた。
「あれは気のせいだよ、鈴木の勘違い。私が泣くわけないじゃん、ははっ」
「なぁんだ、心配したよ、失恋でもしてたのかと思った」
「ふふっ、ないない。あ、因みに私の作った詩はただの妄想。乙女の気持ちになって想像したの、なかなか上手でしょ」