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青い残り火
第8章 第8章
私も行きたいな、という言葉を辛うじて飲み込んだ芽衣は、バニラアイスをすくいながら「じつはね」と切り出した。
「これ……」
スプーンを置き、バッグからメモ帳を取り出すと、そこに挟まっていた一枚の紙を一馬に差し出した。
「なにそれ」
もぐもぐと口を動かす一馬ににっこりと笑い、芽衣は四つ折りのその紙を大事そうに開いた。
「ん?」
「これ、覚えてる?」
一馬は左手で花模様のメモ用紙を受け取り、丸い文字に目を向けた。
「えへっ」という芽衣の照れ笑いと同時に一馬の表情が一変した。口の動きが止まり、見る見るうちに顔がひきつっていく。
「な、なにこれ……」
芽衣は満面の笑みで応えた。
「千紗が書き写したものを貰ったの、一馬からのラブレターだよって、ふふっ」
思いがけない展開に一馬は口を開けたまま固まり、芽衣はそれが嬉しくてたまらない。
「ありがとう一馬、凄く嬉しい」
「これ……」
スプーンを置き、バッグからメモ帳を取り出すと、そこに挟まっていた一枚の紙を一馬に差し出した。
「なにそれ」
もぐもぐと口を動かす一馬ににっこりと笑い、芽衣は四つ折りのその紙を大事そうに開いた。
「ん?」
「これ、覚えてる?」
一馬は左手で花模様のメモ用紙を受け取り、丸い文字に目を向けた。
「えへっ」という芽衣の照れ笑いと同時に一馬の表情が一変した。口の動きが止まり、見る見るうちに顔がひきつっていく。
「な、なにこれ……」
芽衣は満面の笑みで応えた。
「千紗が書き写したものを貰ったの、一馬からのラブレターだよって、ふふっ」
思いがけない展開に一馬は口を開けたまま固まり、芽衣はそれが嬉しくてたまらない。
「ありがとう一馬、凄く嬉しい」