この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
青い残り火
第2章 第2章
「どうしたの? 今日は大人しいじゃない」

「えっ」

一馬はフォークに巻き付けていたパスタを取り逃がした。

「い、いえ、その……理恵子さんがいつもと違うからその……」

「そうかな」

淡い色合いの洋服に低い位置で束ねた黒髪、薄いピンクの口紅で楚々とした女性。それが理恵子だった。だが今彼の前で、長く下ろした髪を逆の手で耳にかけ、赤い唇で意味深に微笑む女もまた、理恵子だった。

「女の人って、変わるんだなぁと思って」

「ふふっ、一人で出歩くときはいつもこんな感じよ」

「真琴さんと一緒の時とはまるで別人ですね」

ワイングラスを傾ける理恵子の指先にマニキュアが光っている。

「私は彼女の引き立て役なの」

「えっ?」

「ふふっ、私が勝手にそう思ってるだけなんだけどね」

瞳の奥が鈍く光った。

「ねぇ一馬くん、これから私の部屋で映画でも見ない?」

「え? はぁ……」


/277ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ