この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
青い残り火
第8章 第8章
芽衣は大人の女性というものに圧倒され、どこからか湧いてくる初めての屈辱感に困惑した。

バッグを持ち手洗いに立った。鏡に高校生の自分が映る。愛想のない顔と凹凸の少ない身体。今日の為の精一杯のおしゃれも悪あがきでしかない。

神谷由香利に熱を上げる男子を軽視している彼女は、同時にその女教師の事も見下し、嫌っている。さらに神谷に心ない言葉を投げつける女子達に対しては、せせら笑いさえ浮かべていた。

やっぱ一馬もみんなと同じなの?
色気だけの女に惹かれるわけ?
……そんなわけない
だってあの時、見向きもしなかったもの

神谷の姿に一瞥もくれない一馬の横顔を思い出した。
芽衣は千紗がくれたメモ用紙を開き、そらで言えるようになった文章を見つめた。もしやさっきの女を想って書いたのではないかとの不安が過る。

一行読んではあの女を当て嵌め、違和感を確かめつつ次の行へと進む。繰り返し確認した芽衣は、とんだ杞憂であった事に眉を開いた。

/277ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ