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青い残り火
第10章 第10章
バスケ部の練習を見に行こうと千紗に言われた時、芽衣は二つ返事で応えた。
「渋谷がね、今度、部活が終わったら四人でファミレスでも行こうって」
嬉しかった。渋谷がいれば話題にも事欠かない。気の置けない男子二人の会話を見ているだけで楽しいに違いない。
一馬に会えない日が続いていた芽衣は、二人きりのデートではなくても胸がときめき、遠慮なくその場に居られる特権を得て顔がほころんだ。
そんな中、学園OBから本の寄贈があり、芽衣は担任から図書室での書架整理を頼まれた。なかば押し付けられる形で図書委員長を引き受けた彼女は、その活動に初めてやる気をみせた。
学校に行けば一馬に会えるかも
同じ委員会の千紗に連絡すると「行く行く、もしかしたら渋谷に会えるかも知れないもん」と、予想通りの返事をくれた。
二人は、書架整理を終えたら体育館を覗きに行こうと計画を立て、胸を弾ませて登校した。
「渋谷がね、今度、部活が終わったら四人でファミレスでも行こうって」
嬉しかった。渋谷がいれば話題にも事欠かない。気の置けない男子二人の会話を見ているだけで楽しいに違いない。
一馬に会えない日が続いていた芽衣は、二人きりのデートではなくても胸がときめき、遠慮なくその場に居られる特権を得て顔がほころんだ。
そんな中、学園OBから本の寄贈があり、芽衣は担任から図書室での書架整理を頼まれた。なかば押し付けられる形で図書委員長を引き受けた彼女は、その活動に初めてやる気をみせた。
学校に行けば一馬に会えるかも
同じ委員会の千紗に連絡すると「行く行く、もしかしたら渋谷に会えるかも知れないもん」と、予想通りの返事をくれた。
二人は、書架整理を終えたら体育館を覗きに行こうと計画を立て、胸を弾ませて登校した。