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青い残り火
第10章 第10章

「いや」
芽衣は一馬の相手があの嫌な女ではなかった事に胸を撫で下ろした。
「じゃあ、理恵子とかいう女の人?」
「違う」
「そう、あの人達とは何でもなかったんだ」
「……いや、そうじゃなくて」
「え?」
意を決した一馬が話して聞かせたのは、もっと衝撃的な内容だった。彼は、その女性二人と同時期に関係を結び、今は解消していると言った。
初めての経験はバイトを始めた高一の夏で、相手は二十八才のOLだと知らされると、芽衣はその後関係した女性の人数や年齢を聞く気力を失った。
すでに芽衣の頭の中では、沢山の女に迫られた一馬が、誘われるままに淫らな行為に及んでいる。
姿かたちを知っている真琴という女のあの乳房、その女淫に舌を這わせている一馬と、自分が初めて彼に施された行為とが生々しく重なって虫酸が走った。二人は、未熟な自分には到底想像もつかない恥ずかしい行為を楽しんだに違いなかった。
口元を押え、呼吸を整えようとする芽衣に、一馬が俯きながら「ごめん」と言った。
芽衣は一馬の相手があの嫌な女ではなかった事に胸を撫で下ろした。
「じゃあ、理恵子とかいう女の人?」
「違う」
「そう、あの人達とは何でもなかったんだ」
「……いや、そうじゃなくて」
「え?」
意を決した一馬が話して聞かせたのは、もっと衝撃的な内容だった。彼は、その女性二人と同時期に関係を結び、今は解消していると言った。
初めての経験はバイトを始めた高一の夏で、相手は二十八才のOLだと知らされると、芽衣はその後関係した女性の人数や年齢を聞く気力を失った。
すでに芽衣の頭の中では、沢山の女に迫られた一馬が、誘われるままに淫らな行為に及んでいる。
姿かたちを知っている真琴という女のあの乳房、その女淫に舌を這わせている一馬と、自分が初めて彼に施された行為とが生々しく重なって虫酸が走った。二人は、未熟な自分には到底想像もつかない恥ずかしい行為を楽しんだに違いなかった。
口元を押え、呼吸を整えようとする芽衣に、一馬が俯きながら「ごめん」と言った。

