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青い残り火
第11章 第11章
「しっかりしてください、生徒の前ですよ!」

神谷にそう言いながら、富田は自分に激を飛ばしたのではないか。一馬はそう思った

「俺、誰にも言いません、絶対に」

「俺も」

「私も」

「私も言いません」

富田は肩の荷が下りたようにため息をついた。

「ありがとう。お願いします」

「先生、おれの携帯……」

鈴木が一歩前に出た。

「ああ、すみません。パソコン部の先生に少し相談したいんですけど、放課後、君も一緒ということならどうですか?」

「いいだろ鈴木」

「そうよ、どこからも見えなくしてもらわなきゃ」

桃香に言われ「わかりました、俺もパソコンの事で聞きたいことあるし」と、鈴木も了承した。

「これからどうなるんですか?」

千紗が言うと、三人は頷いて富田の反応を待った。

「このままにしておくわけには……。ゆゆしき事態です」

目を伏せた冨田の顔に哀しみが見えた。


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