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青い残り火
第12章 第12章
「やっぱアレはまずかったな」
「校舎内での不適切な行為って言ってたし」
「先生達にバレたんだな」
「懲戒免職って、クビだよね」
「そう言えば二人とも昨日から来てないし……」
ホームルームが終わり、担任が教室から出ていった途端、彼らは堰を切ったように喋りだした。
「結局のところ、あれは誰が撮影したんだろう」
渋谷のひと言に「学園の関係者に間違いないよ」「そりゃそうだろ」「こえー」などと男子が反応した。
「教師二人を辞めさせる破壊力だった
」
「私、暫くは三島先生の姿を探してしまいそう」
「由香利様もショックだろうなぁ」
周囲の雑音に顔色ひとつ変えず、芽衣はマスコットを作っていた。クマの形に切られたフェルトを二枚重ね、同じ色の刺繍糸で縁をかがっていく。
文化祭の出し物が小物販売に決まった芽衣のクラスは、男女関係なく何かを手作りしなければならなかった。
「校舎内での不適切な行為って言ってたし」
「先生達にバレたんだな」
「懲戒免職って、クビだよね」
「そう言えば二人とも昨日から来てないし……」
ホームルームが終わり、担任が教室から出ていった途端、彼らは堰を切ったように喋りだした。
「結局のところ、あれは誰が撮影したんだろう」
渋谷のひと言に「学園の関係者に間違いないよ」「そりゃそうだろ」「こえー」などと男子が反応した。
「教師二人を辞めさせる破壊力だった
」
「私、暫くは三島先生の姿を探してしまいそう」
「由香利様もショックだろうなぁ」
周囲の雑音に顔色ひとつ変えず、芽衣はマスコットを作っていた。クマの形に切られたフェルトを二枚重ね、同じ色の刺繍糸で縁をかがっていく。
文化祭の出し物が小物販売に決まった芽衣のクラスは、男女関係なく何かを手作りしなければならなかった。