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青い残り火
第13章 第13章
「あのう、これ、処分するように頼まれたんですけど……」
いつも窓口にいるはずの沢木という女性がいない。
「なにしてんだ?」
部屋の奥で三人の事務員が背を向けて腕組みをしている。荷解きをしているバスケ部顧問の中尾を見守っているようだ。
一馬は腰を曲げたまま窓口から中を覗き、その作業が終わるのを待つことにした。たたみ半畳ほどの荷物の中身が何なのか気になったからだ。
全体を覆っていたエアキャップが剥がされ、段ボールの箱が現れた。男性事務員が両手で箱を掴み、中尾が中身を引き出した。
なんだあれ……絵?
そこにも厳重に梱包材が巻かれていた。それを剥がす事務員に遮られて全体が見えない一馬は「わぁ……」という女性の声に気が急いた。ドアに向かい、静かにそれを押した。
「…………」
ポニーテールの少女がそこにいた。呼び掛けに振り向いた様子でこちらを見ている。
いつも窓口にいるはずの沢木という女性がいない。
「なにしてんだ?」
部屋の奥で三人の事務員が背を向けて腕組みをしている。荷解きをしているバスケ部顧問の中尾を見守っているようだ。
一馬は腰を曲げたまま窓口から中を覗き、その作業が終わるのを待つことにした。たたみ半畳ほどの荷物の中身が何なのか気になったからだ。
全体を覆っていたエアキャップが剥がされ、段ボールの箱が現れた。男性事務員が両手で箱を掴み、中尾が中身を引き出した。
なんだあれ……絵?
そこにも厳重に梱包材が巻かれていた。それを剥がす事務員に遮られて全体が見えない一馬は「わぁ……」という女性の声に気が急いた。ドアに向かい、静かにそれを押した。
「…………」
ポニーテールの少女がそこにいた。呼び掛けに振り向いた様子でこちらを見ている。