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青い残り火
第13章 第13章
バイトの帰り道、一馬の携帯は着信音と共に見慣れない番号を表示した。不審に思いながらも立ち止まり、画面に触れて耳にあてた。

「……はい」

「あ、一馬君? バイトが終わる時間だと思って電話したの、久しぶり、理恵子です」

その懐かしい声に一馬の飛び上がった。

「理恵子さん? どうしたんですか急に。はい、俺今バイトの帰りです」

客からのクレームに納得がいかず、悶々としていた一馬の疲れが一気に吹き飛んだ。

「新しい勤め先はどうですか? 彼氏出来ました? まだ一人暮らしなんですか?」

矢継ぎ早の質問に理恵子が笑っている。

「ふふっ、相変わらず可愛い人ね君は」

その言葉に、彼女との熱い情交が蘇ってきた。

だめよ、まだだめ──

ベッドで見せる理恵子の妖艶さ。刺激的なランジェリー、開いた太股、誘う腰付き。その匂い、味、手触り、そして喘ぐ声が、懐かしさを連れて目の前に現れた。


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