この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
青い残り火
第4章 第4章
美弥の嫉妬は煩わしい。なだめる時間さえ無意味だった。

「わかりました、十時半なら行けます」

「おっけー、じゃあハイボールもう一杯、理恵子は?」

理恵子は首を振り、カシスオレンジを飲み干した。

「明日は夜勤でしょ? もう少し飲んでもいいんじゃない?」

「そうだけどゆっくりもしていられないのよ、夜勤は疲れるもの」

「ナースって大変ね、遊ぶ暇もないじゃない」

真琴がつまらなそうにため息をついた。

「患者樣第一です、ふふっ、それに、もう無理はしないの」

「三十路だもんね」

「そう、お互いにね」

「ではハイボール一つですね、ありがとうございます」

理恵子きっと真面目な看護師なのだろう、と一馬は思った。だから今でも──
元彼は真面目で木訥な人だと彼女は言った。

「かっこよくないのよ、でも愛してた」

その彼が偶然にも真琴と同じ銀行で、別の支店に勤めていたことから、二人を会わせたのがそもそもの間違いだった。
男なら誰でも真琴に走るだろう。至極当然の事だと一馬は思った。



/277ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ