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青い残り火
第5章 第5章
久しぶりに訪れた真琴のマンションと、理恵子の部屋とは比べ物にならない。背の高い観葉植物や壁に掛かった絵、大型のテレビ、リビングに敷き詰められた真っ白なラグ。広い部屋だからこその立派なソファにはクッションが三つ置かれている。
「寂しかった?」
ドアを押して寝室へと招く真琴に、一馬は「寂しいってもんじゃないでますよ、げっそりしてました」と相手が欲しがっている台詞を並べた。
「ふふっ、ごめんごめん」
オレンジ色のライトに浮かび上がったベッドは天蓋付きで、ソファと一緒に親にねだったと言っていた物だ。
真琴はためらうことなく服を脱ぎ始め「あの子……」と愉快そうに口を開いた。
「一馬君の事が好きよきっと」
「えっ?」
「ほら、あそこでバイトしてる女の子よ、可愛いけどちょっと気が強そうな」
美弥の事だ。
「ああ、二年先輩なんです」
「そうなんだ。絶対狙われてるわよ一馬君」
余裕のあるふりで様子を伺ってくる。
「寂しかった?」
ドアを押して寝室へと招く真琴に、一馬は「寂しいってもんじゃないでますよ、げっそりしてました」と相手が欲しがっている台詞を並べた。
「ふふっ、ごめんごめん」
オレンジ色のライトに浮かび上がったベッドは天蓋付きで、ソファと一緒に親にねだったと言っていた物だ。
真琴はためらうことなく服を脱ぎ始め「あの子……」と愉快そうに口を開いた。
「一馬君の事が好きよきっと」
「えっ?」
「ほら、あそこでバイトしてる女の子よ、可愛いけどちょっと気が強そうな」
美弥の事だ。
「ああ、二年先輩なんです」
「そうなんだ。絶対狙われてるわよ一馬君」
余裕のあるふりで様子を伺ってくる。