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青い残り火
第6章 第6章
「いつ?」
「昨日の放課後、あの門のところで」
見えてきた校門を千紗が指差した。
「私も一緒だったんだよ。急に目の前にきてさ、あの、ちょっといいですか、新田千紗さん、って、ふふっ、ね」
「えへっ、びっくりしたよね」
「ひびったよねー。それでさ、ボ、ボクは去年同じクラスになってすぐから、千紗さんが、す、す、好きでした。い、今はそれしか言えません! って言って走っていっちゃった」
「ええっ?」
「あははは、面白いでしょ」
「やだ桃香、笑わないでよぉ」
困った顔で桃香の肩を押す千紗に恥じらいが見える。
「で、どうするの?」
小さな嫉妬が渦巻いた。
なぜかイラつき、とても桃香のようには笑えない。
「千紗って、三島先生が好きだったんじゃないの?」
芽衣は、責めるような口調の自分に気が付いた。
「あ……」
「うわっ……」
突然校門の脇から噂の渋谷が飛び出してきて、三人の前で立ち止まった。
「昨日の放課後、あの門のところで」
見えてきた校門を千紗が指差した。
「私も一緒だったんだよ。急に目の前にきてさ、あの、ちょっといいですか、新田千紗さん、って、ふふっ、ね」
「えへっ、びっくりしたよね」
「ひびったよねー。それでさ、ボ、ボクは去年同じクラスになってすぐから、千紗さんが、す、す、好きでした。い、今はそれしか言えません! って言って走っていっちゃった」
「ええっ?」
「あははは、面白いでしょ」
「やだ桃香、笑わないでよぉ」
困った顔で桃香の肩を押す千紗に恥じらいが見える。
「で、どうするの?」
小さな嫉妬が渦巻いた。
なぜかイラつき、とても桃香のようには笑えない。
「千紗って、三島先生が好きだったんじゃないの?」
芽衣は、責めるような口調の自分に気が付いた。
「あ……」
「うわっ……」
突然校門の脇から噂の渋谷が飛び出してきて、三人の前で立ち止まった。