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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第8章 癒されたい!恋のバカンス①
よし今のうち〝葉瑠ボタン一個ズレてる〟
〝え?やだっ〟
「どこよ?鏡也君…」
あれっ~見間違えだったかな。アハハ
──ちょっと何なのよ──
葉瑠を背中に隠して
「洋子さんそれよりヒロちゃんは?」
葉瑠早く直せ!
すぐに葉瑠が後ろから手を握ってきた。
直したか?
葉瑠の手を握り返すと合図が返ってきた…ギュッ
「洋子さんがこんなに早いなんて思わないからビックリしちゃった アハハ」
じゃ一緒に来れば良かったね、ねぇ鏡也君…
あ~ほんとだよ。
まったくの予想外。
鍵掛けときゃよかったわ!
「ヒロユキは疲れて寝ちゃったわよ」
少しだけ仮眠して出て来たらしいけど………そりゃ疲れるだろ。
ヒロちゃんが寝ちゃたもんだから、退屈になったんだな洋子さんは……
「じゃ一緒にプール行く?」
「遠慮するわ…2人で行ってらっしゃい。明日はみんなで行きましょ…」
洋子さんの言葉にホッとした!
けど……
(私が行ったら邪魔でしょ?ねぇ鏡也君…フフ)
意味ありげに笑われた。
アハハ、よく分かってるな洋子さん。
****
しかし凄い人だな!
プールで遊んでから帰る客もいるだろうから仕方ないけど…
浮き輪もすべて貸出中。
このホテル……種類の違うプールが幾つもある。
空いてるのは室内の温水プールだけど…ここはジムも完備されてるから室内は本格的に泳ぐ人用だ。
あと空いてるのは子供用のプールと1番大きなプールのど真ん中。
ちょっと深いから葉瑠は足がつかないけど…
「え~ムリ深すぎだよ」
しょうがないだろ?
じゃ子供用のプール行くか?
ブンブン…………だろ?