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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第12章 過保護な彼氏

葉瑠は不安そうな顔。
俺が怒ってると思ってるみたいだな。

もうやる気なんだろ?

「最後の仕事なんだって」
「ごめんね先に返事しちゃって」

「私、買いたい物があって」
だからバイトしたいって事らしい
俺が買ってやるのに、それじゃダメなんだって!

「短期のバイト募集があって面接に行こうとしたの」
はあ?聞いてないけど……

あ、うん…言ってなかった、ごめん。
「どこに?」
「駅前のコンビニ」
「は?あそこはダメだよ、ガラの悪そうなのが屯してるし」

「コンビニは危ないんだぞ強盗があったり…」
それに人が大勢出入りするんだから葉瑠なんかすぐ狙われるに決まってる。

「そう言うと思った」
コンビニとヒロちゃんのお店のバイトと…どっちがいいかって

それは─どっちもどっち

「ちゃんと家の事はするから~いいでしょ?」
そんな事はいいんだけど……

「いったい何を買いたいわけ?」
「クリスマスプレゼント」

葉瑠が俺の顔を見上げて甘えてくる。
「もちろん鏡也君にもだけど…太郎君と華ちゃんに」

太郎と華子に?……
はぁ~
二人の名前出されたらダメなんて言えね~じゃん

洋子さんも葉瑠も──

応援してやらなきゃいけないな!

「頑張れる」
「うん、え?いいの?」

もう返事したんだろ
しょうがね~じゃん

「やった」ギュッ……鏡也君…ありがと!
「はいはい」
抱き付いて頬にキスしてくる。

──そこじゃないだろ?キスは

「あ、前も言ったけど「分かってるタクシーね」

ウフフ……チュッ!
「頑張れよ」うん♪頑張る。

あ~ぁ
俺ってどうして葉瑠に負けちゃうんだろうな!

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