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第16章 胸騒ぎのワケ

葉瑠の腰を引き寄せ唇を押し付けた。ﾁｭｯ。

「ん～ぅ、意地悪だからしない」ﾌﾟｲｯ。

拗ねて顔を逸らしてる……
もうしちゃったけど？

「さっきは、いっぱいキスしたいって言ってたぞ」
「あれは冗談だから」

そんな事言うな。
膝に跨がる葉瑠の腰を掴んで自分の腰を押し付けた

「ほら…俺の…どうなってるか分かるだろ？ずっと我慢してたんだから」

下着越しではあるけど、今、硬く勃起したモノが葉瑠を刺激してるはず……

「…な、なにが？分かんない」
嘘つけ！しらばっくれて

顔は赤いし、ピッタリ俺にくっ付いて男の感触を楽しんでるくせに──

ほらっ……どう？
「あっ～ﾔﾀﾞｯ」
グリグリ…更に腰を強く押し付ける。

まだ分かんない？
「……」じゃこれならわかるだろ？

葉瑠の手を取り股間に押し付けた。

「どう、分かる？」
ジっと葉瑠から視線は外さない……

……ｺｸﾝ
恥ずかしそうだけど、葉瑠は大きく頷いた！

「はる、ぅ……」
「……ﾝ…？」ﾁｭｯ…

「寝ないの？」
「寝ないよ」寝れるわけない。

今日はゆっくりするつもりでいたんだから
はぁ～だめだな俺って
やっばり最後には負けちゃうんだよ。
葉瑠に寂しそうな顔されたらすぐに降参。


こんなくだらないやり取りでも楽しくてしょうがない。

ｸﾁｭｩ─
「鏡也君…なに考えてるの、ダメ、よそ見しちゃ」
ｸｽｯ、はいはい。

やっぱり葉瑠は口を尖らせる…
あ～もう、また可愛い事を─
ｷﾞｭｯ──
抱きしめてキスして、ありったけの愛情表現

「んっ、鏡也君、苦しぃ」
いいのいいの、我慢しろこれくらい。