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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第29章 番外編…何事も程々に!
もう私には関係ないんだけど。フフッ
さてお店も見たし帰ろうかな!
「クククッ─」ん?後ろから人の笑い声
まさか─
「おい!宮下」キャッ、え?──あ!
やっぱり───藤堂部長。
「ビックリするじゃないですか」
「あのなぁ~電柱の陰から店を覗いて……お前は万引きGメンか?怪しすぎるわ」
万引きGメンって!
確かに、陰からこっそり覗いてたらそう見えるかも
「うまい事いいますね~部長、クスッ…」
「でも懐かしくて見てただけですよ」
「なんだまたマネージャーで雇えってか?お前…もしかして」
〝ん?その腹は…〟
部長がお腹の大きな私を見て驚いたみたい。
「そうなんです、もうすぐママになるんです私」
「へ、へぇ~、やっと嫁に行ったのか」
何ですかやっとって!
相変わらず口が悪いのは変わりませんね
「部長こそ、いつになったら結婚「おい、宮下」
え、なんですか?
「お前飯食ったか?」
いえ、まだですけど…
「よし、じゃ行くぞ付き合え」
そう言って部長はどんどん歩きだす。
え?ちょっと
「ほら、行くぞ…お前どうせ暇なんだろ?」
え~!
それは失礼じゃないですか。
「心配するな、奢ってやるから…宮下早くしろ」
あ、もう~まだ行くなんて言ってないのに
部長が振り向いて、私を待ってる…
「お~い、置いてくぞ~」
はぁ~、分かりましたよ行けばいいんでしょ?
奢ってくれるのは嬉しいけど
さっきから宮下宮下って!
もう益田になったんだけどな。
「部長待って下さいよ」
早いよ歩くの、こっちは走れないんだから
ハァハァ
「あ、悪い─大丈夫か?」
「大丈夫です、ハァハァ」