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愛しのキスは蜜の味~sequel【完結】
第29章 番外編…何事も程々に!
心配要りませんよ!
「ところで部長?私結婚したんですけど…」
「知ってる…」
「益田になったんですよ」
「へ~!だからなんだ?」
…なんでもないですけど…ムッ
「じゃ葉瑠って呼べばいいのか?」……ぇ!?
やだ、部長に呼び捨てにされたら…痒くなる
変な事言うから顔が熱くなってきた。
「お前がいいなら呼ぶけど」
「…やっぱり、いいですよ宮下で」
ちょっと部長、自分で言っておいて…
顔が真っ赤ですよ?…
黙らないでよ気まずいじゃないですか?
変な汗が出てきたから別の話題を─
「ぶ、部長は結婚しないんですか?」ブホッブホッ
ちょっと大丈夫ですか?
子供みたいに掻き込んで食べるから…
なにやってるんですか。
「お前が可笑しな話をするから」
可笑しな話って─
ただ、結婚しないのかって聞いただけなのに
動揺し過ぎだよ。
「好きな人いないんですか?」
「いない」あらら、
「あ、久美子さんがいるじゃないですか?」
彼女なら部長とお似合いなのにな
「あのなぁ、俺の事はいいからほっとけ」
え~つまんないの!
「部長が本気を出せば彼女なんてすぐに出来そうだけどな」
〝お前は俺じゃダメだっただろうが〟
え、アハハ…どうしよう!なんて返せばいいの?
そんな事言うから、ただ笑うしかない。
これ以上ここにいると可笑しな展開になりそう
もう帰ろう!
「部長、ご馳走さまでした」
慌てて荷物を持って立ち上がった。
「宮下」あ、はい!
「おい、今のは冗談だから誤解するなよ?」
わ、わかってますよ…
「それと……お前ならいい母親になれるから…頑張れ」
クスッ…はい頑張ります。