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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第8章 順風満帆なのだけど‥
美紀が夕食は要らないと、部屋に籠もってしまったらしく、今日は私の方がリビングで1人寛ぎ中。
大概経済誌とか読む時に、寛げるリビングを利用するのだが‥
半分以上は、あまり屋敷に居ない美紀と一緒に居る為が多い。
(米国の方の仕事でも入ったかな?)
定位置で雑誌を読みながら、帰って来て早々に、部屋に籠もってしまった理由なとを考えて見る・・
"プル‥プル‥プル‥"
「?
最近はよく鳴るね」
個人携帯‥相手を見たら、珍しい事に朔夜叔父から‥‥
「もしもし‥‥」
『紀永か?
嬢ちゃん屋敷に帰っているだろうな??』
「ああ・・
とはいっても、夕食も要らないと、部屋に閉じ籠もっているが‥‥」
『はぁーー
夕方会長室で話をした時、少し様子がおかしかったんでな、気になって連絡してみた』
「様子がおかしい?」
『まあ‥俺が余計な話をしたのかも‥‥』
「・・・
朔夜叔父・・・」
いったい何を話したのやら‥
身内には口が軽く、そして口が悪い朔夜叔父の事、美紀に何か言ったまでは簡単に想像出来る。
『少々余談になってな、早乙女の近親婚の話になってしまい‥
お前が昔悪習だと言っていた‥そんな話をした後か、嬢ちゃんの様子が変だったのは‥‥』
「それは‥
全く余計な話を‥‥」
確かに前に朔夜叔父に言ったが、一番その事を気にしている美紀に話すとは‥
近親婚以上に近い、近親相姦という重荷‥
それも遠藤の一件があって幾らも経っていない、美紀が帰って来た様子からして、完全に勘違いされたのは確か・・
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