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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第8章 順風満帆なのだけど‥
『やっぱり俺か‥』
「まあ、朔夜叔父が言った事に対する反論はしようかね‥
多少の勘違い、近親婚が悪習と言っているのでは無く、近親婚によって生まれる弊害を悪習と言ったまでなのだが‥‥」
『そこまでは嬢ちゃんに言って無かったな‥』
「やはり‥‥
少し前に少々トラブルがあったばかりでね‥
美紀もナーバスになっているというのに、追い討ちをしてくれたものだ」
全くこの叔父は‥
叔母程ではないが、かなりのトラブルメーカーなところがあるから、極力美紀と離していたというのに、本社で此処まで美紀と話していたとは、後の言い訳が大変そうだ。
『紀永、何故嬢ちゃんがそこまで過剰反応をする?
どの道近親婚は避けられ無い事だろう‥‥それとも何かあるのか??』
「伊織の事かい?
表向きの事だけで、大した進展は無いが、この間伊織の方が少しやらかしたようで‥
まあ‥美紀の直談判という話し合いで終わったようだが‥‥」
さて、伊織という餌に食い付いてくれるか?
『あの超奥手遠藤が、嬢ちゃんに何をしたのやら‥
というより、紀永お前は静観か?
俺はそっちの方が不思議だぞ??』
「ちゃんと伊織には、お小言付きの注意はしたよ‥
逆に言えば、それで収めたとも言うがね、事を大きくしたくは無いから、その程度で済ませた」
簡単には引き下がってくれないか‥
朔夜叔父らしい‥‥
『嬢ちゃん絡みだと、とんでもない過保護だと思ったが、遠藤にも過保護だったみたいだな?』
「可愛い甥っ子を苛める趣味は無いよ私は‥
ただ私は伊織の女遊びを咎めただけ、ついでに言えば、美紀が伊織の遊びの現場を目撃したのが、トラブルの原因ともいうのだが‥‥」
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