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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第8章 順風満帆なのだけど‥
「懲りればいいが‥
いや、遠藤の真面目さだ、自粛はするだろう」
「私もそう思います」
何時の間に私は、こんな簡単に事実を隠せるようになったんだろう‥
遠藤さんとの約束だけを隠し、表立った事しか話さない。
そう‥Little Witchをやってから、私の中で冷たい部分と温かい部分が、ハッキリ分かれた。
人を冷たく見る部分はLittle Witchに‥
紀永と一緒に居る時みたいな、温かい部分は私として‥
今は分かれて両立してる。
それが大人だと言われたらそれまでだけど、少しだけ嫌と思う私が居るのは確か。
でも、最近の私は両立しなければ、やっていけない部分もあって‥
ああ、私は社会に出たんだ‥そう自覚する事になった。
「・・嬢ちゃんは納得したのか?」
「遠藤さんの事ですか?
それは本当に、本人と直接話したので納得はしてます」
「言って悪かったと思うが、近親婚と悪習は?」
「その説明も会長から‥
近親婚が悪習と言っているのでは無く、近親婚によって現れる弊害の事を悪習と言ったと‥ですから納得しています」
やっぱり表立っての話だけ、紀永が言った裏の意味‥それは私から言わない方が良いと思う。
「それなら良いんだが‥
俺も少しは大人しくするか‥‥」
「・・くすっ‥
出来るんですか社長?」
「さぁなぁ‥
紀永の奴が、やっぱり話さんと思ったら、口が出るかもな‥‥」
「大丈夫ですよ私は‥
ちゃんと考えますから」
これで朔夜叔父様の方は一段落し、本社業務に支障は無いように‥
変わらず両立だけど、殆どの事が上手くいっている‥‥‥そう思っていた・・・
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