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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第8章 順風満帆なのだけど‥



「会長から、心配して連絡をくれたと聞きました‥
私の方こそ心配させてすみません」


「そうか‥
あまり余計な事を話すなと釘を刺されたよ‥
ついでに、遠藤と何かあったみたいだな?」


「そこまで話したんですか?」


「どうやら遠藤の方に問題があったようだが、聞いた時は流石に驚いたぞ‥
あの堅物遠藤が、女遊びとは‥‥」


確か、噂にまでなった方を遠藤さんに注意した‥だったよね。



「本当に偶然の話です‥
たまたまシステム課の同僚と、噂話を確かめにバーに行ったら、噂の主が遠藤さんだった‥‥
遠藤さん、髪型変えたり眼鏡を掛けたりで変装していましたから、誰かまではバレなかった‥こんな感じだったんです」


「随分用意周到な‥
広い意味で紀永に似たか?
彼奴もプライベートになると、まるっきり別人だからな」


「さあ、そこまで私には分かりません‥
とりあえず、遠藤さんだと分かって逃げちゃったんですよね私、あまりに驚き過ぎて‥‥」


これは本当の事、嘘は一切無い‥
本当に驚いて逃げたし‥‥



「話を聞いただけの俺でさえ驚いたからな‥
実際見たら、逃げたくもなるだろうさ、嬢ちゃんが間違っていた訳じゃない」


「多分・・・」


もしかして、私が落ち込んでいると思って、朔夜叔父様‥気を使ってくれてる?



『身内には甘いからね』


確かに紀永の言う通り、朔夜叔父様って身内に甘いみたい。



「それで?
早乙女邸内で遠藤と会うだろう、ああ紀永が嬢ちゃんが直談判したとか言っていたか」


「普通ですよ?
怒られてから、遊びにも出ていないみたい」



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