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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ

「今はちゃんと近付いているよ?」
「そうですね、美紀様には‥感謝しています‥
あんな事をしてしまった私だというのに、私が押し付けた約束まで守って下さって‥‥
会長には何1つ話していないのでしょう?」
「うん、話してない‥
話さない方が良い事だってあると思う、私の勝手かも知れないけど‥‥」
遠藤さんの事‥
オリバーさんの事‥
紀永には細かくて、そして一番重要な事は話してない‥
話せないが最大理由、私しか見ていない紀永に対して、私がそれを言ってしまって良いのだろうか?
それが言えなかった訳‥どういう反応をされるのかが‥‥怖かった・・
「いいのですか?」
「何時かは‥‥話すとは思う‥
だけど今はタイミングが悪いかな、紀永の話もあったし‥‥」
「会長の?」
「こればかりは遠藤さんでも‥‥」
紀永の本音‥
それを誰かに簡単に言う訳にはいかない、紀永と私の今後にも関わって来る話だもん、言える筈が無いでしょう。
「それは当たり前だと思います‥
そして私は、会長を裏切る気はありません‥‥
その中でのギリギリの範囲が、今の状態だとも思っていますから」
「うん、それも分かってる‥
遠藤さんが我慢しているって事も、でも私はこれ以上は‥出来ない」
「美紀様・・
今でも過ぎるくらいだとは思っています‥
私の方が、無理難題を押し付けているという、自覚くらいは持っていますので‥‥」
「・・・
どうすれば‥‥‥みんな上手くいくんだろうね・・・」
車から外を見て、思わずポツリ‥
誰も傷付いて欲しくない‥とは思う、でもそんな方法はあり得ないって事も、重々理解してる。
だから‥困るの・・・
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